住宅用火災警報器 [防災ワン-ブログ]
住宅用火災警報器の基本
平成16年の「消防法」改正により、住宅用の火災警報器の設置が、義務付けられました。パナソニックより、設置が簡単な電池式薄型住宅火災警報装置「ねつ当番」と「けむり当番」が販売されており、これらを数回に亘りご紹介いたします。
住宅用火災警報器の仕組み
火災警報器には、電源の方式により「AC100V式」と「電池式」とがあります
電源方式 | 詳細 |
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AC100V式 | 住宅用の一般電源を用いるタイプの火災警報器で、電池交換が不要である為、新築住宅への設置に適しています。 |
電池式 | 電源が電池となっていて、電気配線工事が不要である為、既存住宅に設置するのに適しています。 |
各部の名称と働き
⇑ 各々、クリックすると拡大図をご覧いただけます。
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日本消防検定協会鑑定基準合格品マーク
総務省消防庁では、住宅用火災警報器が適正な機能・性能を発揮するために、感度やブザー警報音量に基準を設けています。この基準に合格していることを示すマークです。(通称「NS」マーク) -
警報停止ボタン/作動灯(赤)
操作部と表示部を兼ねた照光スイッチ。警報音を止めたり動作試験を行うときに押します。作動灯は、警報時や動作試験時などに点滅します。 -
引きひも
警報音を止めたり動作試験を行うときに引きます。引きひもは短くしたり、取り外したりすることができます。
※引きひもが長すぎる場合は、ツマミから結び目を引き出し、使用しやすい長さで引きひもをカットし、新しく結び目を作って使用してください。
※引きひもが不要な場合は、取り外して使用することもできます。この場合は、(2で記述した「警報停止ボタン」で停止させてください。) -
通電灯(緑)(AC100V式のみ)
電源が入っているときに点灯します。警報時や動作試験時などには点滅します。
※電池式に通電灯は付いていません。 -
煙検知部
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警報部
警報音·音声警報が鳴ります。 -
熱検知部
様々な感知方式があります。(煙検知方式、熱検知式、紫外線方式など/方式により、長所·短所があります。)
警報器の種類と熱感知方式
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煙感知器
=煙を感知します。火災をより早期に発見するために有効です。(パナソニック「けむり当番」など) -
熱管理器
=熱を感知します。(パナソニック「ねつ当番」など)
「煙感知器」と「熱感知器」の比較
煙感知器 パナソニック「けむり当番」 |
熱感知器 パナソニック「ねつ当番」 |
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火災の多くは、まずはじめに煙が立ち昇るため、早期発見に効果的です。 | 仕組み | 調理による煙や水蒸気などを、誤って火災として感知しにくい 方式です。 |
警報器内部に煙(減光率15%程度の濃度)が入ると、発光ダイオ ードの光が煙の粒子に反応して受光部に届き、警報を発します。 | 作動原理 | 警報器内部の感熱素子が、ある一定の温度(約65℃相当)に達すると、警報を発します。 |
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設置に適した場所 |
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火災警報器の誤報の原因
住宅用火災警報器は火災以外でも、下記のような場合に鳴ることがあります。(煙式の場合)
<煙式感知器の誤報の原因の代表的なもの>
- 調理時の煙·湯気
- 加湿器からの湯気·蒸気
- 燻煙式殺虫剤
- スプレー式殺虫剤
- 冬季に起きる、機器内部での結露
- 小さい虫や埃
火災警報器が鳴った場合の対処法
- 火災でなかった場合(非火災報)
- 引きひもや警報停止ボタンで、警報を止めてください。
- 火災以外の煙、調理中の煙や水蒸気、殺虫剤の煙が発生している場合は換気などによって原因の煙を取り除いてください。
- ホコリや虫(クモなど)が入った場合に火災警報することがあります。 掃除機で吸い取ると、警報動作は止まります。
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火災の場合
…避難してから119番に通報するなど 適切な処置をしてください。
次回は、パナソニック電池式警報器「けむり当番」と「ねつ当番」をもっと詳しくご紹介いたします。