防火「適マーク」を来秋導入 消防庁、ホテル火災受け
昨年5月の広島県福山市のホテル火災を受け、総務省消防庁は4日、防火基準に適合した宿泊施設で掲示できる新しい全国統一マーク(適マーク)を来年秋に導入する方針を決めた。同日の有識者検討会で図柄を公表、再発防止策をまとめた報告書案を示しおおむね了承された。
図柄は2003年に廃止された旧適マークとほぼ同じだが、青地に銀文字と金文字の2種類ある。銀文字は1年間有効で3年継続して取得すると、翌年から3年間有効の金文字のマークになる。フロントなどに掲示し、インターネットでも表示できる。
対象は、30人以上収容の3階以上のホテルや旅館。現在は、消防法の防火基準に適合した300人以上収容の建物が掲示できるセーフティーマークがある。新マークでは、ホテルなどの管理者が、セーフティーマークの点検項目に加え、防火扉の構造など建築基準法に基づく項目を点検した上で申請。消防機関が必要に応じて立ち入り検査し認定する。〔共同〕
出所 :2013年7月4日 日本経済新聞
【防災ワン店長コメント】
※防火『適マーク』が新しく全国統一基準になって新スタートするとの事です。
【続報】
総務省消防庁は、宿泊施設の防火安全性を証明する新たな表示マーク「防火基準適合証」を2014年秋にも導入する。2003年に廃止された旧「適マーク」を事実上、復活させる。2012年5月に広島県福山市で発生したホテル火災を踏まえた対策だ。7月17日に公表した「ホテル火災対策検討部会」(部会長:関澤愛・東京理科大学教授)の報告書に盛り込んでいる。
宿泊施設で掲示できる全国統一の新マークの案(資料:消防庁)
新たな表示制度の案によると、対象となるのは収容人員30人以上で3階建て以上のホテル・旅館。ホテルなどの事業者からの申請によって、消防機関が必要に応じて立ち入り検査して認定する。防火管理の実施状況や消防用設備の設置状況などが消防関係法令に適合していることに加え、現行の建築基準法令基準(構造・防火区画・階段)に適合していることを点検する。
新マークの図柄は、青地に銀文字と金文字の2種類。銀文字のマークは1年間有効。3年継続して取得すると、翌年から3年間有効の金文字のマークになる。フロントなどに掲示するほか、ウェブサイトでも表示できるようにする。
出所 :2013年7月25日 日本経済新聞
【防災ワン店長コメント】
※あってはならない宿泊施設の火災事故に対し消防庁も腰を上げたようです。今回は建築基準法法令も遵守するようなので増改築、建て増ししている宿泊施設は立ち入り検査時に点検を強化されるのではないでしょうか?